
ネット証券最大手のSBI証券 とTポイントを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブとの提携により、新たにSBIネオモバイル証券が開設されました。
Tポイントで株が買えると話題のSBIネオモバイル証券ですが、その実体はどのようなものなのでしょうか?
今回は、SBIネオモバイル証券のメリットやデメリットについて解説し、同じくポイント投資を売りにしている楽天証券との比較をしてみたいと思います。
ポイント投資とは?
皆さんは、ポイント投資について、ご存知ですか?

ポイント投資と言えば、楽天証券でしょ?

そうですね。ポイント投資と言えば、まず先駆者の楽天証券が挙げられると思います。

ドコモのdポイントも、投資できるんでしょ?

dポイント投資は、どちらかと言うと、投資体験ですね。
それに対して、楽天証券 の場合は、実質的に現金と変らずに投資信託の購入ができますし、投資信託を売却した場合も現金として支払われます。

現金と同じ扱いで、ポイントで投資ができるのか?すごい時代になったものだ。

私も最初にポイントで、投資信託が買えると聞いた時は驚きました!
それ位、楽天証券 のポイント投資は、画期的なサービスだったと思います。
楽天証券のポイント投資と比較する前に、まずはSBIネオモバイル証券が、どのようなサービスを提供しているのか見てみましょう。
SBIネオモバイル証券の特徴とメリット
まずは、SBIネオモバイル証券の特徴とメリットについて考えてみましょう。
SBIネオモバイル証券を利用するメリットとしては、以下のようなものが考えられます。
- Tポイントで株式の購入が可能。
- 50万円まで実質的に売買手数料無料で株が買える。
- ウェルスナビの積立が5千円からできる。
順に説明してみましょう。
Tポイントで株式の購入が可能。
SBIネオモバイル証券の最大の特徴は、これまで初心者には敷居の高かった株式投資をTポイントで行えるところです。

でも株式って高いんでしょ?本当にポイントだけで買えるのかしら?

はい。株式は原則100株を1単元として取引しますから、1株数百円の株でも、100株であれば、数万円の費用が必要となります。

やっぱり、株を買うのには、数万円は、かかるのね。ポイントだけじゃ無理かなぁ。
そうですね。実際の株取引をポイントだけで行うのは、少し難しいかもしれません。
また、投資初心者には、いきなり数万円を投資するとなると、少し怖いですよね。

そこで、SBI証券などでは、単元未満株といって、1株からでも株式を買えるようにしました。

1株から買えるなら、投資初心者でも安心だね。
そうですね。ただし、SBI証券で単元未満株を購入する際は、別途に手数料がかかります。

あら、別途に手数料がかかるの?
はい。現時点でSBI証券で単元未満株を取引する際は、1取引につき54円がかかります。

じゃあ、100円の株を1株買うだけでも、手数料込だと154円になるのか。

はい。単元未満株を購入する際の最大のデメリットが、この手数料です。
本来は、1単元100株で取引される株式を1株から購入できるサービス。
1株から購入できるが、別途に手数料がかかる。また成行注文しかできないなどのデメリットがある。
そこで、この単元未満株の購入の際にかかる手数料を実質的に無料にすることができるのが、SBIネオモバイル証券の最大のメリットとなります。
50万円まで実質的に売買手数料無料で株が買える。
SBIネオモバイル証券では、通常以下の月額利用料がかかります。


一月50万円までの取引手数料が216円なのね!

1株 100円の株を買うだけで、54円かかっていたのが、50万円まで216円で買えるのか、ずいぶん安いのぅ。

はい。しかも、毎月サービス利用料を支払っていれば、期間固定Tポイントが200ポイント付与されます。

じゃあ、実質的には16円で、50万円まで取引できるの!?

はい。実質的には、ほぼ無料(消費税分の16円のみ)で利用できます。
ただし、期間固定Tポイントは、サービス利用料には使えませんので、ご注意下さい。
SBIネオモバイル証券で付与される期間固定Tポイントは、SBIネオモバイル証券のみで(株式の買付など)に利用できるポイントとなります。

ETFの取引は、できないの?
ETFやREITの取引もできますよ。ただし、取引対象外の銘柄もありますので、詳しくは、こちら でご確認下さい。
ウェルスナビの積立が5千円からできる。
他にも、SBIネオモバイル証券で口座を開設すると、ウェルスナビの初期投資が1万円から、積立を5千円から始める事ができます。
通常のウェルナビ | ネオモバのウェルナビ | |
初期投資 | 10万円 | 1万円 |
積立 | 1万円 | 5千円 |

ネオモバだと、ウェルスナビも気軽に始められるんだね。
ウェルスナビの詳細は、下記記事をご覧下さい。
SBIネオモバイル証券のデメリット
SBIネオモバイル証券のデメリットについても紹介しておきましょう。
- 取引をしてなくても、サービス利用料が毎月かかる。
- NISA口座に対応していない。
- Tポイントで投資信託の購入ができない。
順に説明してみます。
取引をしてなくても、サービス利用料が毎月かかる。
SBIネオモバイル証券の特徴は、1取引ごとの手数料を廃止した代わりに、毎月定額制の利用料がかかる事です。

取引をしなくても、手数料が取られちゃうのね。

はい。ただし、サービスの一時停止が可能です。一時停止期間中は、利用料が発生しませんので、取引をしない期間は、一時停止の設定をしておきましょう。
ネオモバは、NISA口座に対応していない。
現時点では、SBIネオモバイル証券は、NISA口座には対応していません。
非課税口座に対応していないという事は、配当益や売却した際の譲渡益から約20%の税金が引かれる事になります。
投資への敷居を低くするためにも、ゆくゆくは対応してほしいところですね。
Tポイントで投資信託の購入ができない。
ネオモバでは、株式、ETF、REITへの投資は可能ですが、楽天証券のように、ポイントでの投資信託の購入はできません。

投資信託へのポイント投資はできないのね。
SBIネオモバイル証券と楽天証券を比較。
では、SBIネオモバイル証券と楽天証券のポイント投資を比較してみましょう。
あくまで、ポイント投資のみに限定して比較します。
楽天証券 | SBIネオモバイル証券 | |
投資対象 | 投資信託 | 株式、ETF、REIT |
NISA口座(※) | 対応 | 非対応 |
※ 一般NISAだけでなく、つみたてNISAでの積立投資にも対応。

投資信託なら楽天証券、株式やETF、REITなら、ネオモバといったところか。

はい。違いがはっきりしていますね。
SBIネオモバイル証券についてまとめ
今回は、SBIネオモバイル証券のメリットやデメリットについて解説し、楽天証券とのポイント投資についても比較してみましたが、いかがだったでしょうか?
SBIネオモバイル証券の特徴をまとめると、やはり株式投資やETF、それも単元未満株を少額ずつ買い足していく方に向いていると思います。

単元未満株にかかる手数料が実質無料になるのが、SBIネオモバイル証券の最大のメリットだね!

はい。Tポイントを利用して、実際の株式の値動きがどういったものか、経験するのに良いと思います。

私は、株式投資は、やった事がないから、Tポイントで少しやってみたいわ。
ポイントは元々無料ですから、株式投資への入り口として、試してみると良いと思いますよ。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。