バビロン大富豪の教え(後編)5つの黄金法則編

バビロン大富豪の教えの5つの黄金法則編のロゴ

前回紹介した「バビロン大富豪の教え 7つの道具編」に続き、今回は応用編とも言える「5つの黄金法則」について紹介したいと思います。

バビロン大富豪の教えとは?

バビロンの壁画の写真

紀元前18世紀から紀元前4世紀ころに実存した古代バビロニア(現在のイラクあたり)を舞台に、「お金」と「幸福」をもたらす原理や法則を記した書籍です。

原作は、「バビロン1の大金持ち」として、1926年に米国で出版され、翻訳本も出版されています。

原作は一遍一遍が独立した構成(話)なのですが、近年漫画版が出版され、一連の物語として大変読みやすくなりました。

僕も読んだけど、面白かったよ。

概要としては、「世の中には、なぜ大金持ち(大富豪)と貧乏人がいるのか」に疑問を持った少年が、師から「7つの道具(知恵)」与えられ、それらを実践すべく旅立ち、様々な経験をしながら成長していく物語です。

本記事では、「7つの道具」の応用編である「5つの黄金法則」を中心に紹介していきます。

黄金に愛される7つの道具

本記事では、「5つの黄金法則」を中心に紹介していきますが、黄金法則は「7つの道具」の応用編であるため、7つの道具の概要を紹介しておきます。

黄金に愛される7つの道具は、以下の通りです。

黄金に愛される7つの道具
  1. 収入の10分の1を貯蓄せよ
  2. 欲望に優先順位をつけよ
  3. 蓄えた金に働かせよ
  4. 危険や天敵から金を堅守せよ
  5. より良きところに住め
  6. 今日から未来の生活に備えよ
  7. 自分こそを最大の資本とせよ

簡潔に説明すると、道具の1~3では、収入の10分の1を貯蓄し、贅沢を控え、余裕資金でお金を働かせよ(投資)と説いています。

4では、防犯意識を高めると共に詐欺師にだまされないように注意せよと警告しています。

5では、ストレスや不安を感じなくて済むよう、安住の場所に住め。6では老後の生活に備えよ。

そして、最後には、健康に気を付け、かつ自分を高める知識や技能を身に付けよと説いています。

budo-ka
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より具体的な内容は、前記事である「7つの道具編」をお読み下さい。

「お金」と「幸せ」を生み出す5つの黄金法則

バビロンの黄金法則が記された粘土板の写真

7つの道具(知識)を得て、旅に出た少年ですが、旅先では、人にだまされたり、人に利用されたりして無一文となってしまいます。

机上の空論という言葉がありますが、何事も知識を持っているだけではダメで、実践し、また失敗を繰り返す事で、徐々に知識と行動が一致していきます(知行合一)

そして、本当にどうしようもなくなった時に、師から与えられた「お金」と「幸せ」をもたらす5つの黄金法則を得る事となります。

さっそく、解説してみましょう。

黄金法則1

黄金法則の1では、以下の内容が説かれています。

家族と自分の将来のために、収入の10分の1以上を蓄える者の元には、黄金は自らを膨らませながら喜んでやってくるだろう

黄金法則の1は、7つの道具の1(貯蓄)と6(将来の備え)を実践した者に対し、黄金がどうなるかについて答えています。

皆さんは、貯金がたまってくると、どう思いますか?

嬉しい!

貯金が増えていくのは嬉しいですよね。では次にどうしたいと思いますか?

もっと貯めたくなるわ。

そうですね。もっと貯めたくなります。もっとお金を貯めるためには、どうすれば良いでしょうか?

う~ん、節約するかな。

そうですね。実際に貯蓄をしてお金が貯まってくると、もっと貯めたくなり、節約するようになります。

節約して、貯蓄できる金額が、10分の1から、10分の2に増えるかもしれません。

その結果どうなるでしょうか?

貯蓄がもっと増えるわ。

はい。節約して、貯蓄額を増やせる人の元には、お金が膨らんでやってきますね。

budo-ka
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黄金法則の1は、7つの道具の1と6を実践し、その上で2(節約)もできる人は、さらにお金が膨らんでやってきますよと説いています。

黄金法則2

黄金法則の2では、以下の内容が説かれています。

黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くだろう

黄金の稼げる勤め先というのは、7つの道具の3の「お金の働かせ先」のことね。

はい。具体的には投資先と言って良いと思います。

黄金法則の1を実践できれば、確かに貯蓄は増えていきますが、そのままでは「お金は寝たまま」です。

よりお金を増やす(大富豪になる)ためには、収入を増やすか、お金自体に働いてもらう必要があります。

給料は、なかなか増えないからのぅ

でも、投資は怖いわ。

そうですね。だからこそ、賢明である必要があると説いています。

賢明?

賢明とは、賢く、知識があり、物事の判断が適切であることです。

つまり、投資をせよと勧めていますが、何でもかんでも投資をしろという訳でなく、正しい知識を身に付け、情報を収集し、適切な判断で行いなさいという事です。

budo-ka
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投資をする際は、投資に対しての正しい知識とスキルを身に付け、適切な分析をした上で行いましょう!

黄金法則3

黄金の扱いに秀でた者の助言に、熱心に耳を傾ける持ち主からは、黄金が離れる事はないだろう

黄金の扱いに秀でた者のアドバイスをよく聞きなさいって事ね。
【黄金の扱いに秀でた者】って、どういう人の事かしら?

それを理解するためには、いま一度、黄金法則の2をじっくり検証する必要があります。

複利の力

黄金法則の2には、以下の内容が記されています。

黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くだろう

文中の【持ち主が膨大に群れを増やす羊飼いのように】の部分をさらに検証してみましょう。

う~ん、どんな意味かしら?

具体的には、複利の事を指しています。

複利??

複利と聞いても、馴染みがないですね。

羊の群れを例に、実際に考えてみましょう。

ここに雄の羊と雌の羊が一頭ずつ(計2頭)います。

翌年、二匹の間に子供が生まれました。(計3頭)

この子羊は、生活のため、売ってしまいました。(残2頭)

このように、毎年生まれた子羊を売っていたとして、10年後の羊の数は何匹でしょうか?

2匹、もしくは一時的には3匹ね。

そうですね。生まれた羊を毎年売っていては、1年後も10年後も羊の数は変わりません。場合によっては年老いた羊は死んでいるかもしれません。

えーっ、そしたら0匹の場合もあるの?

はい。羊の平均寿命は10~12年と言われていますから、現実的にあり得ます。少なくとも、その数年後にはそうなるでしょう。

では、もう一つの例を考えてみましょう。

雄羊1匹と雌羊1匹から、一頭の雌羊が生まれました。ここまでは前回と同じです。(計3頭)

子羊は売らずに、翌年に成人し、母羊と子羊がそれぞれ一匹の羊を生みました。さて何頭でしょう。

親の雄羊はそのまま(1頭)で、親の雌羊と子の雌羊が一匹ずつ羊を生んだ(2頭+2頭)なら、合計で5頭かしら。

そうですね。5頭です。3年目で5頭になりました。

この新たに生まれた子羊も運良く雌羊で、雄1頭、雌4頭となり、翌年4頭の雌羊から各1頭すつ雌の子羊が生まれました。さて、何頭?

雄1頭はそのままで、雌4頭から1頭ずつ生まれた(4頭+4頭)なら8頭で、計9頭!

当たりです!

最初はどちらも雄1頭、雌1頭だったのに、一方はずっと2頭のまま、もう一方はわずか4年で9頭となりました。この違いは何でしょう?

子供が生まれても売らずに育て、その子羊が大人になって、また子供を産んだわ。

そうですね。前者は2頭から毎年1頭分の利益を出していましたが、それを毎年売っていたため、結果として羊の数は増えませんでした。

利益は出しているものの、元本(頭数)はそのままです。この事を単利と言います。

後者は、売らずに育て、結果として羊の数を7頭増やしました。この事は元本が増えた事をさします。

翌年は、8頭の雌羊がさらに子供を産み、雌羊が16頭に雄羊が1頭で計17頭となるかもしれません。

実際には、羊が成年するまでに5~6年かかるようですし、毎回雌羊が生まれる訳ではありませんが、このように利益が更なる利益を生み、増えていく仕組みの事を複利と言います。

単利と複利では、こんなに違うのか。

はい。複利の場合は元本自体が毎年増えていきます。

一方、単利も利益は出しているのですが、利益が単独で終わってしまうため、元本自体は増えません。

つまり、黄金法則3の【黄金の扱いに秀でた者】というのは、この複利の力を商売にしろ、投資にしろ活用している人の事を指します。

budo-ka
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投資をする場合は、複利の力を理解し、活用している賢者のアドバイスをよく聞いた上で行いましょう!

黄金法則4

黄金法則の4には、以下の内容が説かれています。

自分が理解していない商い、あるいは黄金の防衛に秀でたものが否定する商いに投資をしてしまう持ち主からは、黄金は離れていくだろう

自分が理解していない商いというのは、そのまま商売とも言えますし、投資商品と捉える事もできます。

例えば、ある友人から「この商売が儲かるらしいから、一緒にやらないか」と誘われたとします。

しかし、その友人は実際にその商売をやっている訳ではありませんし、当然経験もありません。

つまり、その友人は、その商売を知らないという事です。そして自分も、その商売の詳細を知りません。

そんな二人が手を組んで、その商売を始めたとして、果たして成功するでしょうか?

二人とも知らないなら、難しいわね。

同様に、ある銘柄の株式が急激に上がっていたとします。

しかし、その会社が何の事業をやっているのか、どのような財務状況なのか、またどういった理由で株価が上がっているのかを自分は知りません。

そんな状態で、株価が上がっているという理由だけで、その銘柄の株を買ってしまうと、買った途端に株価が下がってしまうという事がよくあります。

特に日本の中小型の株式は、機関投資家や大口投資家が大量に買い込む事で出来高(株式の取引量)が増え、株価が急騰する事がよくあるので注意が必要です。

自分が良く知らない株を買う時には、注意が必要だな。

また昨今、投資信託やETFでも、仕組みが複雑でよくわからない投資商品が販売されたり、上場されたりしています。

そういった場合は、しばらく状況を見て、一般的なインデックスファンド以上の成績を残せているのかを確認した上で判断したほうが良いでしょう。

投資信託やETFでも、仕組みがよくわからない商品には注意が必要ね。

はい。自分が良く知らない商売や投資商品への投資を考えている時は、【黄金の防衛に秀でた者】に助言を求め、その賢者が否定した場合は、やめておけと説かれています。

budo-ka
budo-ka

自分がよく知らない商売や仕組みのよくわからない投資商品へ投資をする場合は、
その道の賢者に助言を求め、よく考えた上で行うようにしましょう!

黄金法則5

自らの欲望をイメージしたイラスト
一番注意すべきは、自らの欲望

非現実的な利益を出そうとしたり、謀略化の甘い誘惑の言葉にのったり、己の未熟な経験を妄信したりする者からは、黄金は逃げる事になるだろう

黄金法則の5は、7つの道具の4【危険や天敵から金を堅守せよ】をより具体的に説明しています。

詐欺に注意しろという事ね。

はい。そして、それ以上に注意したいのが、自分自身の欲望です。

バビロンの7つの道具、そしてここまで紹介してきた黄金法則の1~4を忠実に実行してきた人の元では、それなりの財産が育っている事でしょう。

そんな時に心をよぎるのは、「もっと簡単に財産を増やす方法はないか」という事です。

つまり、よりハイリターンな投資先を求めるようになります。

そして、そんな時だからこそ、【非現実的な利益を出そうとしたり、謀略家の甘い誘惑にのってしまう】訳です。

自らの欲望が原因か。

投資詐欺のニュースを見ていると、何百万とか何千万の被害にあっている方がいるでしょう?

確かに…いるわね。

つまり、それだけの財産を持っている人を対象に、詐欺集団は狙っている訳です。

また同様に、投資信託やETFなどの金融商品でも、所謂、レバレッジをかけた商品への投資をするようになります。

レバレッジって何?

レバレッジの意味自体は、梃子の事です。梃子の原理を利用して、小さい力で大きな力を動かすという意味です。

レバレッジをかけた商品としては、2倍、3倍、4.3倍などの投資信託や2倍、3倍のETFなどがあります。

例えば、日経平均に連動したレバレッジ型の投資信託では、それぞれ日経平均の2倍、3倍、4.3倍の値動きをします。

じゃあ、2倍、3倍、4.3倍もうかるって事?

はい。上がればもうかります。

ただし、下がった場合も同様で、2倍、3倍、4.3倍下がります。

きゃー、怖いわ!

budo-ka
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ハイリターンな投資商品は、必ず高いリスクが伴う事も覚えておきましょう!

そして、もう一つ覚えておきたい事は、人は自らの成功体験に捉われやすいという事です。

これはギャンブルでも、仕事でも同様ですが、一度大きな成功体験すると、次も同じ現象が起こると妄信してしまう事です。

つまり自分にとって、都合の良いストーリーを立て、期待してしまいます。

これは私自身の痛い経験ですが、日経平均というのは、一度天井をつけると、なかなかそこを超えられないという特徴があります。

コロナショックの前の日経平均は、24,000円の壁を越えられない状況にありました。

そこで私が投資していた商品は、インバース型のETFです。

インバース型って?

インバース型は、ベア型とも呼ばれ、指数とは反対の値動きをする投資商品の事です。

例えば、日経平均に連動したインバース型の商品では、日経平均が上がれば下がり、下がれば上がります。

レバレッジ型と同様に、投資信託では、2~3.8倍、ETFでは、1倍~3倍の商品があります。

コロナショック前の日経平均は、24,000円を超えられませんでしたから、24,000円に近づいたら、インバース型の商品を購入し、下がったら売りの繰り返しで、当時の私はちょこちょこと儲けておりました。

そこで、コロナショックです。24,000円間近だった日経平均は、6,000円以上値を下げます。

もうかっただろう?

その時点まではですね。その後、悲惨な目に遭いますが…

その後、日経平均は、急速に24,000円近くまで回復しますが、ここでも24,000円の壁を越えられず、約5ヶ月間にわたってもみ合いとなります。

この間、私は再びインバース型の商品を購入し始めます。

過去の成功体験ね。

はい。この時点では、まだ完全にコロナが収束した訳ではありませんでしたし、また下がるだろうと思って買い足していました。

しかし、このもみ合いの期間に、日経平均はじわじわと上昇のエネルギーを溜め、一気に3万円台へと駆け上がります。

つまり、コロナショックで6千円下がりましたが、すぐに6千円を戻し、更にそこから6千円上げた訳です。

だいぶ損しただろう?

はい。その後、首相の交代劇にかけて、日経平均は27,000円台までは下げましたから、少しずつ損切りをしていきましたが、それでも多大な損失を出しました。

まさに【己の未熟な経験を妄信した者からは、黄金が逃げ去る】経験をしました。

2021年の年末の時点では、同じように日経平均は3万円を超えられず、三角持ち合いの様相となってきています。

2022年の年始に、そのエネルギーがどちらに向かうのか注視しています。

まとめ

今回は、バビロン大富豪の教えの応用編である「5つの黄金法則」について紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?

実は物語は、ここで終わりではなく、7つの道具と5つの黄金法則を実践し、成功者となった少年は、再び無一文へと転落します。

事件や事故で家族を失ってしまったり、コロナウィルスが原因で生活が一変してしまった方もいらっしゃるでしょう。

人生には、そういった青天の霹靂といった事が実際に起こります。

成功から転落へと身を落とした少年が、そこから再びどう立ち上っていくのか、また最終的に「お金」や「幸福」といったものに対して、どのような考えに至るかが後半のテーマとなっています。

私自身も投資を含め、今後どう生きていくのかを考えさせられた書籍となりました。

人生の指標の一つに読んでみるのも良いと思います。

本記事が、少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。

最後まで、お読み頂きありがとうございました。

バビロン大富豪の教え(前編)7つの道具編は、以下のページで解説しています。

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