
これから資産形成や投資を始める初心者の方を対象に、事前にやっておきたい7つの準備について紹介します。
投資や資産形成を始める前の【七か条】とは?
昨今、投資や資産形成にまつわる書籍を目にする機会が増えてきました。

最近、本屋でよく見かけるよね。
しかし、投資のテクニックが書かれてるものがほとんどで、投資を行う前段階(準備)に触れている書籍は、まだまだ少ないと思います。
投資には、必ずリスクが伴います。
よく理解していない初心者の段階で、投資への全力投球は非常に危険です。
本記事では私の経験から学び得た【投資を始める前の準備】について紹介します。
具体的な項目は以下の通りです。
- 本業(生業)を持つ
- 自分の生活費を把握する
- 所得の10分の1を貯蓄する
- 固定費、変動費の削減を実施する
- 投資及び資産形成の具体的なプランを考える
- 証券口座を作る
- つみたてNISAか、NISA口座を作る
順に説明していきましょう。

投資や資産形成は、始める前の準備が大切なのね。
本業(生業)を持つ
7か条の1は、本業を持つです。
当たり前すぎて、拍子抜けした方も多いかもしれません。
ただし、投資をする以前に、私達は生活をしていかなければなりません。
投資や資産形成は、あくまで日常の生活が行えた上での話です。
現実的に、毎月の生活が精一杯という段階では、投資など行うのは無理でしょう。
そのためにも、7か条の1は、生業を持つとしました。
別に正社員である必要はなく、アルバイトやパートでも構いません。
また、本業を一つに定めなくとも、いくつかの職業を兼業していても構わないと思います。
投資や資産形成は、 0から始めるものではなく、元となる資金(お金)が必要です。

まず実際にお金が入ってくる職業を一つは持ちましょう!
自分の生活費を把握する
7か条の2は、自分の生活費を把握するです。
生活費には、大別すると、固定費と変動費があります。
固定費の把握
まず固定費には、以下のようなものがあります。
- 住居費(家賃や住宅ローン)
- 水道光熱費(水道、ガス、電気代)
- 通信費(固定及び携帯電話代、インターネット)
- 保険料(生命保険、自動車保険、火災保険など)
他にも車に乗っている方は、自動車のローンや燃料費がかかります。
まず、毎月の固定費の総額はいくらになるでしょうか?
一ヶ月分を算出してみて下さい。

固定費は、家賃や水道光熱費、通信費、保険料など、毎月定期的に支払っている金額の事ね。
変動費の把握
次に変動費の確認もしてみましょう。
変動費には、以下のようなものがあります。
- 食費
- 服飾費
- 交際費
- 娯楽費(趣味など)
変動費についても、出来るだけ一ヶ月の総額を出してみましょう。

僕は、服も欲しいし、ゲームもしたいし、友達と遊びにいくから、変動費がいっぱいだよ。
はい。若い頃は、どうしても変動費が大きくなりがちです。
ここで算出した固定費と変動費の総額が、あなた(もしくは家族)の一月分の生活費となります。

自分の生活費が、毎月いくらかかっているのかを把握しましょう!
所得の10分の1を貯蓄する
7か条の3は、所得の10分の1を貯蓄するです。
毎月の所得(給料、手取り)から、2で計算した生活費の総額を差し引いてみて下さい。
いくらになったでしょうか?

うちは、いっぱいいっぱいだったわ。
最初の段階としては、赤字でなければOKです。(もし赤字の場合は、次項の固定費、変動費の削減を実施します)
数千円でも、数百円でも構わないので、その金額を毎月、先取りして貯蓄に回すようにしましょう。
これは、自分に向けての絶対ルールとして定めて下さい。
この絶対ルールが守れないようであれば、資産形成は無理です。諦めるしかありません。
この貯蓄に回せる金額が、所得の10分の1に満たない場合は、所得の10分の1を貯蓄に回す事を第一の目標としましょう。
また貯蓄額の目標としては、生活費の1年分を一つの目安にすると良いと思います。

自分に向けての絶対ルールは、何としても死守しましょう!
ここが資産形成への第一歩となります。
固定費、変動費の削減を実施する
7か条の4は、固定費と変動費の削減です。
実際には、見直しといったほうが良いかもしれません。
固定費の見直し
まず固定費のほうから考えてみましょう。
水道光熱費
水道光熱費のガス代と電気代は、自由化していますので、見積もり比較サイトなどで比較してみましょう。年間で数百円から数千円安くなるかもしれません。

ガス代と電気代は、自由化しているのか。

はい。自由化していますので、いつでも安いほうに切り替えられます。
また、ガス会社か電力会社のいずれかで支払いをまとめる事で、割引となる事も多いです。
通信費
固定電話は、現実的に必要のない時代になっていると思います。解約すれば、月に2~3千円の削減となります。
携帯電話は格安スマホに変えるだけで数千円の削減です。
キャリアメールにこだわらない方は、早急に変えてしまいましょう。ネットで手続きすれば、手数料も割安となります。
また携帯電話とインターネット代をセットにすれば、月額料金はさらに安くなります。

通信費は、大幅な削減が見込める項目になります。
削減できる金額が分かったら迅速に行動しましょう!
保険料
生命保険は、独身であれば、県民共済など最低限のもので良いと思います。(健康保険に入っているなら入らなくても可)
自動車保険は、ネットの保険会社でも保障は同じです。一括見積もりサイトを利用し、不必要な保障は外してしまいましょう。
火災保険の場合も比較サイトがあります。私の場合は、FPに自宅に来てもらって見直しました。

固定費は、見直す事で、明確に削減できる金額が分かります。
見直したら、迅速に行動しましょう!
手続きが遅れれば、遅れただけ損する事になりますよ。
変動費の見直し
次に実施するのは、変動費の見直し、削減です。
変動費には、前述したように以下のようなものがあります。
- 食費
- 服飾費
- 交際費
- 娯楽費(趣味など)
食費は、固定費として計算できるように、一日いくら、月額でいくらと決め(例:一日千円、月額3万円など)、先取りした上で、その金額内でやり繰りするようにしましょう。
服は、ブランドより実用性重視で、古着に抵抗のない方は、メルカリなどを利用するのも良いと思います。
また、新社会人の方などは、エアークローゼットのように、定額制の服のレンタルサービスを利用すれば、無駄に服を増やすことなく、固定費として計算できます。

本も半年待てば、中古で安く買えますし、図書館を利用すれば、無料です。
他の変動費に関しては、生活習慣の見直しが必要となります。
生活習慣の見直しは、以下のページを参考にしてみて下さい。
投資、資産形成の具体的なプランを考える
7か条の5では、自分なりの投資や資産形成のプランを考えてみましょう。
参考として、私が今から投資や資産形成を始める場合のプランを紹介します。
資産形成には大きく分けて、生活保険(自分の生活に対する保障)を形成する段階と、資産を実際に増やす資産形成の段階があります。
順に説明していきましょう。
生活保険の積立
まず、生活保険についてお話します。
固定費や変動費の見直しをしてみて、いくら位の金額が削減できたでしょうか?
その削減できた金額を生活費から引いてみましょう。その上で、改めて所得から生活費を差し引きます。
生活費 - 固定費や変動費の削減額
例:生活費17万円 - 削減額3万円 = (固定費や変動費を削減済の生活費)14万円
貯蓄に回せる金額が、所得の10分の1に満たない場合は、所得の10分の1を貯蓄に回せるよう頑張ってみましょう。
所得の10分の1を貯蓄に回せるようになったら、次に生活費の一年分を具体的な目標額とします。
例:6万円 × 12ヶ月 =72万円
この貯蓄は、あなたやあなたの家族に万一があった場合の保険です。
それゆえ、私は生活保険と呼んでいます。(生活防衛資金と呼ばれる事も多いようです)

生活を維持するための保険だから、生活保険か。
資産を形成する段階
所得の10分の1以上を貯蓄に回せるようになり、かつ生活費の一年分の貯蓄を達成できた方は、ここから資産を増やしていく段階に入ります。
具体的には、今まで貯蓄してきた金額の半分は、今後も生活保険の積立。
そしてもう半分の資金でつみたてNISAを始めます。
例:生活保険 3万円、つみたてNISA 3万円
投資への第一歩は、つみたてNISAをお勧めします。
つみたてNISAとは?
つみたてNISAは、2042年まで、年間40万円まで投資ができ、20年間非課税で運用できる制度です。
非課税とは、本来支払うべき税金を支払わなくて良いという事です。
つみたてNISAの場合であれば、購入した投資信託を売却した際に、通常約20%支払う税金を支払わなくて良いという事です。
例えば、あなたが運用していた投資信託が10万円の利益を出したとしましょう。
通常は、20%にあたる2万円は、税金として差し引かれます。
10万円の利益が出たにも関わらず、あなたが受け取れる金額は8万円だけです。
これが、つみたてNISAであれば、税金は引かれず、丸々10万円もらえる訳です。

20%も税金で引かれていたのか。

つみたてNISAは、国が認めた非課税制度です。
これほどお得な制度は、他にありません。徹底的に利用しましょう。
つみたてNISAの詳細は、以下のページにて解説しています。
つみたてNISAを1~2年継続する事で、相場の上昇時期や下降、急落といった事態も経験し、徐々に相場になれてきます。
相場になれてきたら、急落時からの回復期に、特定口座での投資信託のスポット購入やETFへの投資も次のステップとして考えてみては、どうでしょうか?
また十分な貯蓄ができてしまえば、貯蓄額の半分にこだわらず、投資に回す金額を少しずつ増やしていくのも良いと思います。
その上で、株式への投資も必要と思うのであれば、挑戦してみるのも良いでしょう。
ただし、株式の個別銘柄に関しては、やはり専門的な知識が必要となる事を付け加えておきます。

勉強と実践を繰り返しながら、様々な投資の経験を積み、
少しずつ自分の投資スタイルを形成していきます。
証券口座を作る
7か条の6は、証券口座を作るです。
証券口座は、銀行と証券会社で作る事ができます。
つみたてNISAや投資信託の積立をするだけであれば、銀行でも構いませんが、将来的にETFや株式などの投資も考えているのであれば、証券会社で証券口座を作りましょう。
具体的には、手数料が総体的に安いネット証券。その中でも二大巨頭と言われるSBI証券か、楽天証券をおすすめします。
この二つの中でどちらかと問われれば、楽天カードを使用し、楽天ポイントを貯めている方であれば、楽天証券。
楽天のサービスを利用していない方は、SBI証券が良いと思います。

証券口座は、SBI証券か楽天証券の二者択一です。
つみたてNISAか、NISA口座を作る
7か条の7は、つみたてNISAか、NISA口座を作るです。
実際には、証券口座を作る際に、同時に申し込む事もできます。
ただし、つみたてNISAとNISA口座は、どちらか一つしか作れません。
つみたてNISAと一般NISAの違いの概要は、以下の通りです。
一般NISA | つみたてNISA | |
投資対象 | 株式、ETF、投資信託、REAT | 金融庁認可の投資信託 |
投資金額の上限 | 年間120万円 | 年間40万円 |
買付方法 | 常時買付可、積立 | 積立のみ |
非課税期間 | 5年間 | 20年間 |
つみたてNISA(投資信託の積立)のみを行うのであれば、つみたてNISA口座を。
投資信託のスポット購入やETF、株式への投資も考えているのであれば、一般NISAの口座を作ります。
ここまでの準備が済めば、あとは銘柄を選定し、実際の投資、資産形成のスタートとなります!

つみたてNISAと一般NISAは、年ごとにどちらか一つしか使えません。
まとめ
今回は、これから資産形成や投資を始める初心者の方を対象に、事前にやっておきたい準備として、私の経験を基とした【7か条】を順番に紹介してみました。
きっちり順番通りに進めて行くのも良いですし、「収入の10分の1の貯蓄は、とても無理」、「生活費の一年分なんて、先が見えない」という方は、自分のできる範囲でスタートしても良いと思います。
ただし、投資と同時に生活保険の積立は、ぜひ実行して頂きたいと思っています。
要は、知識だけで終わるのではなく、実際に行動を起こしてみる事が一番大切です。
本記事が皆様の投資や資産形成の第一歩となれば、幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
投資を行う際の基本的な概念などは、下記「バビロン大富豪の教え」の記事をお読み下さい。

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